2013年1月24日木曜日

人権同和教育研修会

 昨日(1月23日水曜日)午後3時から4時半まで田井小学校ランチルームで、人権同和研修会を田井小学校と田井地区振興協議会との共催で、開催しました!
 
 
 講師は、平成24年3月末まで島根県立松江東高校校長をされておられた、中村清志さん。
 『出会いと出会い直し』という演題の下、お話頂きました。
 
 山田太一著「親にできることは『ほんのすこしばかり』のこと」より、親は無力、子どもが親を選べないと同時に親も子どもを選べない。男女も・容姿も・健康も・性格も… 与えられた子どものすべてを受け入れるのみ。親の力には限界がある。傲慢にならないことが肝要。
 
 東北大震災「3.11」前と「3.11」後の自分はどう変わったか?! 「何も変わらない」というのは鈍感すぎる! 
 
 
 
 
 
 岩手の方が口をそろえておっしゃる言葉は、「忘れないで!」。
  大川小学校108人の児童中、津波が来る前に30名が帰宅、70名が津波にのまれ、4名行方不明、4名救出。教員11名中9名が亡くなった。 
 今、東北を訪れる人のほとんどがこの大川小を訪れる。校庭だったところに建てられた慰霊碑には「供え物はせずにお持ち帰りください。」とある。なぜなら、供え物が腐ったり鳥に食べ散らされたものを片付けるのは、子どもを失った親たちであるから。
 
 意識的な「子育て」~私たちができること~『抱っこ』&『子守唄(歌でなくとも言葉でも何でもよい、子どもを愛しかけがえない存在と思うこと)』だけ
 
 ある女子が書いた作文に、「母とお風呂に入った時に帝王切開の傷跡を見、『おかあさん、痛かったでしょ。ごめんね!』というと、母は『これは私の勲章なのよ』と微笑んでくれた。母のこのお腹の傷は母と私の『紐帯』である。」というのがあった。この子はすごい!と思った。『紐帯』という語を知っていることもだが、その語の意味を深く知り的確に使っている。大人でこの語をちゃんと知り使えるものがどれくらいいるであろうか?!
 
 
  
 大阪池田小学校の事件で亡くなった子の親さんが駆けつけてこられた折にDr.がかけた言葉。「温かいうちに抱いてやってください!まだ暖かいですよ」
 
 繰り返し言いますが、親が子どもにできることは抱きしめること!…
 
 涙を流しながらお聞きしました。 
 
 この研修会でお話を聞き帰宅後見たニュースで、アルジェリアでのテロで息子さんを亡くされたお母さんが、「早くあの子の魂を抱きしめてやりたい!」と悲痛にインタビューに答えておられる姿を見ました。子を与えられた親の1人として、やりきれない思いとともに『抱っこ』の重さを感じました。
 
 
『抱っこ』→体を抱っこ・目で抱っこ・心を抱っこetc.バリエーションは種々あります。
 いろんな『抱っこ』に積極的に取り組んでみようと思います!





 
 
 
 


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