2012年12月25日火曜日

子どもたちが光った深野神楽舞い納め

 
 12月23日(日)田井交流センターにおいて、「深野神楽舞い納め2012」が開催されました。サブタイトルは「~受け継がれる伝統の舞と楽~」その名の通り、子どもたちが光った舞い納めとなりました。
 
 まずは、深野神楽こども教室生が舞座を清める「清目」の舞です。この舞は、神楽の基本となる舞いで、東南西北を拝むものです。この舞も、先輩から代々受け継がれていきました。
 
 続いては、教室生の先輩である吉田中学校の「五行」です。この配役で舞うのはこれが最後で「記念撮影しよ!!」後ろの4人は東南西北の四方の神様。その前が海の神である塩土の翁。前にいるのが中央の神・・・なぜかヤンキー座りです。
 
 最後の舞とあって、みんな気合が入ります。腰も低いし4人の神様は女の事は思えない迫力ある舞を見せてくれ、中央の神と本当に戦っているようでした。ちなみに中央役は5代目のスサノオ。さすがの貫録です。
 後輩たちが、先輩たちの舞を真剣に見ています。この見る姿勢も素晴らしい!!!今度の2月24日(日)の深野神楽こども教室の発表会では「五行」をするのでじーっと見て勉強していました。
 続いては、大人の「山神祭」ですが、実はこれも、子ども神楽教室の2代目スサノオ役の子が大人に入っての貫録の舞を見せてくれました。セリフも「高校生とは思えない」と見てる方々から言われるほどの迫力で、「良かったよ~~~」と評価が高かったです。先輩の意地を見せましたね。
 
 これは、高校生の舞を見て真似する保育所の子どもです。将来は神楽教室に入って頑張ることでしょう。
 こども神楽教室の「八俣大蛇」テナヅチ、アシナヅチ、クシナダヒメの何とも言えない所作は、涙が出てきます。
 5年生の同級生のご近所コンビ。保育所の時からこのコンビでスサとオロチです。息もぴったり。先生から言われることをきちんと吸収し、どんどん上手になっていっています。
 頑張った子どもたちに惜しみない拍手でした。今年を締めくくる舞が出来ましたね。お疲れ様。
 最後は大人の神楽「磐戸」です。アマテラスオオミカミが磐戸に隠れてしまい、世の中が真っ暗になっていることを表現。ろうそくの明かりで舞う厳粛なムードの神楽です。こども神楽の子たちも一番前で真剣に見つめます。
 磐戸を開くために神々が集まり、相談をしてアメノウヅメが舞を舞い、アマテラスが磐戸を開くのを待ちます。
 無事に磐戸が開けられ、世の中は再び光を取り戻します。大人の神楽も、子どもたちが真剣に見ているので熱が入った舞でした。
 実は、この「磐戸」大人のピンチを救ったのがこの中学3年生。この日はメンバーが足らず、舞えないのではと心配されたのですが、中学生が笛を吹いてくれたおかげで乗り切ることが出来ました。「困ったときは何時でも助けにきます」「大人になっても神楽がしたいです」とこの3年生は言っていますよ。
 
 今年10周年を迎えた子ども神楽。伝統が受け継がれ大人へとつながっていく素晴らしい舞い納めになりました。将来この子たちは神楽を引き継いで守っていってくれると信じています。
 













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